FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

親しい友人・知人に家に来てもらうことが好きです。
お店は混んでくると長居できませんが、家なら気にしなくていいので気楽だからです。
簡単な手料理をふるまうことも、友人が料理を持ってきてくれることもあります。

私の友人は義理堅い人たちばかりなので、遊びに来てくれる際「何も持ってこなくていいからね!」と念を押さないと、必ず手土産を持ってきます。
それらは私が用意したものより、いつも格段に美味しいので、私も悪びれず「おもたせですけど」とお出しして一緒に食べることが常です。

そんなタイプなので、先日SNSで話題になっていた投稿には考えさせられました。
要約するとこんな話です。

『知人から家に誘われたので、手土産に人数分のケーキを持っていって「みんなで食べましょう」と渡したのだが、全員が揃っても冷蔵庫にしまわれたままだった。
後日その人に会ったら「あのケーキ食べようと思ったら、賞味期限が切れていたので捨てた」と悪びれもせず言われ、とてもイヤな気持ちになった』

この投稿には様々な反響があり、その大半は投稿主への共感を示すものでした。
「人様からいただいたものを無駄にしておいて、さらにその報告をしてくるなんてひどい」
「私も同じことされたことがあって、びっくりしました」

ただ一部からはこんな批判もあったそうです。
「ケーキなんか持ってきたら「そのケーキを食べる食器を洗うのは誰だと思ってるんだ」とムカつくので、わざと出さずにしまっておく」
「人に渡したものを自分も食べたがるなんて、卑しい」

これらの批判を読んで、いろんな感性を持つ人がいるんだな、と思いました。

私なら、人をもてなすのに使ったお皿やコップを洗うのを厭いません。
一緒に食べようと手土産を持ってきてくれる友人たちに感謝こそすれ、卑しいと思うことなどありません。
(むしろ私が出し忘れていたら「○○食べよう!」と催促してもらいたいくらい)
そして、もし万が一いただいたものを廃棄しなければいけなくなったとしても、わざわざ「捨てた」と伝えたりもしません。

価値観は人それぞれ。
「人は人、自分は自分」と強く思っていないと、こちらが疲れてしまいます。
今の時代、自分で居続けるのも一苦労なのです。