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大人になっても、注射が苦手です。
大人でも苦手なのですから、子どもが注射針を見て泣き叫ぶのは仕方ないと思ってます。

0~15歳の子どもが注射を受ける機会はワクチンの定期接種だけで22回あるそうです。
ですが「注射嫌い」の子どもは多く、医療現場では音楽や動画を流して気を紛らわせるなど、恐怖心や嫌悪感の軽減に取り組んでいます。
痛み緩和のために、腕に貼るタイプの局所麻酔薬を使用する場合もあるのですが、まれに重大な副作用を起こす可能性があり、貼付後は1時間ほど院内での待機が必要です。

この医療現場の課題から、注射が苦手な子ども向けに、事前に腕を冷やすことで痛みを軽減させる冷却パックが開発されました。
開発したのは、シリコーン・ゲル素材の加工販売を手がけ、医療トレーニング用模擬臓器などを製造販売している会社です。
元々、注射する部位を事前に保冷剤などで冷やすと痛みが感じにくくなることは知られており、体にフィットする柔らかくて安全な冷却パックを求める声があったことから開発に着手したそうです。

商品化した冷却パック「ぷにゅ蔵くん」は、凍らない保冷ゲル素材を、高い柔軟性と伸縮性を備えたゲル素材で包んでおり、冷やしても柔らかく肌触りが良いのが特徴です。
使用前に冷凍庫に3~4時間入れ、注射する腕に30秒ほど当てると、肌の表面温度を13~14度低下させる効果があります。
消毒用エタノールや中性洗剤で洗えば、繰り返し使用できます。

兵庫県の医療機関で行った臨床試験で、子どもの表情や動きなどの反応を数値化して痛みを客観的に評価したところ、痛みの緩和を示すデータが得られたそうです。

子どもだけでなく、子どもを持つ親にも、私のような大人にも嬉しい商品です。
まずは小児科での普及を待ちたいと思います。