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皆さん、ハザードマップはご存じかと思います。
ハザードマップをあらためて説明しますと、
「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」のことです。
自宅などの災害リスクを把握し、災害に対する備え、最寄りの避難場所などについて平時から理解し、実際の災害時に対処する事を目的としています。

国土交通省は2023年5月、
Webサイト「ハザードマップポータルサイト」をリニューアルし、誰でも簡単に災害リスクが理解できるよう改良した、と発表しました。
発表内容を抜粋しますと、
①「重ねるハザードマップ」で住所入力や現在地検索するだけで、その地点の災害リスクや災害時にとるべき行動が文字で表示される機能を追加
②必要な情報がマップだけでなくテキスト情報でも表示されることで、音声読み上げソフトに対応させることができ、視覚障害者の方も利用可能
となります。

ハザードマップは本来、市町村が作成して住民に配布するものですが、いざというときに使えるようにと市町村の情報を集約し、ポータルサイトをバージョンアップしてきた経緯があります。
市町村ごとのマップだけでは、河川の氾濫状況を広域で見られないといった課題があり、最寄りの避難所に向かったところ途中の道路が冠水していた、という事故もありました。

そのため、今回リニューアルした「重ねるハザードマップ」では、複数の災害リスク(例えば「洪水浸水想定区域」と「道路冠水想定箇所」)を地図上で重ねて表示できるようになっています。
これにより、災害の種類によって”最善の”避難場所を選択できるようになります。
実際に災害に遭うのは、自宅や会社、学校など良く知っている場所ではなく、仕事や観光などで訪れた土地勘のない場所かもしれません。
そのような住所すら分からない場所でも、スマートフォンの現在地情報を使えば、避難場所にたどりつけるようになります。

私も実際に使ってみましたが、感覚的に使える構成になっていると感じました。
現在地検索を試したところ、マップ上にピン表示されるだけでなく、当該住所で想定される災害リスクが詳しく表示されました。
さらに自治体のハザードマップとリンクできるようになっており、最新の避難場所や経路が確認できるようになっている仕様も便利だと思いました。
皆さんもまずは使ってみて、どのような情報が得られるのかを確認しておくことをおすすめします。

あくまでスマートフォンが利用できる通信環境にある場合に限られますが、
『災害に遭った場合は、スマートフォンで「ハザードマップ」を検索する』と覚えておけば、万一のことがあっても避難情報にたどりつけるはずです。
今回の「ハザードマップ」のリニューアルというニュースが、さらなる防災意識の高まりに繋がればと願います。