「世の中が、笑い泣きで溢れたらいいのに」
ラジオからふいに、女性の声が聞こえてきました。
たしか「涙」というテーマで最近泣いた出来事を話していて、
「今この瞬間が幸せだと思ったら泣けてきた。幸せで泣くっていいですよね」
と誰かが言った後、冒頭の言葉になったと記憶しています。
笑い泣き。
あらためて考えると、いろんな情景が浮かぶ言葉です。
一般的には「笑いが止まらずに涙が出る」ことを指すのでしょう。
涙が出るほど爆笑するなんて、ただただ楽しそうです。
見ているこちらが幸せな気持ちになれます。
「泣いている自分に照れて、ごまかすために笑う」のもありそうです。
誰かの幸せに感じ入って泣いてしまい「いや私、そんないい人キャラじゃないから」と慌てて笑う、みたいな。
私自身がやりそうです。
ラジオから聞こえた言葉に反応したのは、そんなことを思い浮かべたからかもしれません。
ニュースもSNSも批判や攻撃的な言葉に溢れていて、疲れてしまうことがあります。
涙が出るほど笑う。
笑いながらも涙が溢れる。
世の中がそんな光景で溢れたら、もっと息がしやすくなると思うのですが。
さて、ラジオ番組の続きですが、
「最近、涙もろくなってきた」
と聞いた男性パーソナリティが
「歳を取ると涙もろくなるのは、老化で目の筋力が落ちて涙を食い止められなくなるからだそうですよ」
と言い出し、
「経験を重ねて、感受性が豊かになるからでは?」
と食い下がる女性パーソナリティに
「そんなのは2の次3の次です。1番は筋力の低下です」
と言い切り、話を終わらせていました。
いやいや、今けっこういい話してた最中だったよ?
筋力うんぬんは本当だとしても、この流れで言うことじゃなくない?
情緒はどこに置いてきちゃったの?
ついうっかり、攻撃的な言葉を使ってしまいました。
「今この瞬間が幸せだと思ったら泣けてきた。幸せで泣くっていいですよね」
と言える素敵さを見習いたいものです。
