FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
先日、これから不動産業を始める方とお会いする機会がありました。
私たちの創業時の話を聞きたいとのことだったので、
「たいしたことも言えないのに、ガッカリさせないかな…」
とちょっと緊張しながらお迎えしました。
爽やかな挨拶とともに現れたのは、話しやすそうな柔らかな雰囲気の男性でした。
名刺交換をして、さっそく本題に入ります。
「開業にあたり、個人でやるか法人にするかを決めかねています。御社はなぜ法人形態を選び、かつ株式会社ではなく合同会社にしたんですか?」
なるほど。
それなら起業前に考えたことなので、お答え出来そうです。
まず私たちの起業は、私自身が不動産の賃貸や売買の際に理不尽で嫌な思いをしたので、誰かに同じ思いをしてほしくはない、と思ったのがきっかけです。
ですので当時の自分に当てはめ、コアターゲットを30〜40歳代で様々なことに頑張っている女性とし、そこからペルソナを設定しました。
法人にしたのは、そのコアターゲット層はフリーランスでやっている事業者と法人事業者のどちらをより信用するか、を考えた結果です。
合同会社にしたのは、2人しかいない会社だし、意思決定が早くできて自由度が高い形態にしたかったからです。
ここまで一気にお話しました。
「分かりました」
との相槌の後、すぐに次の質問がきました。
「開業にあたり、できるだけ費用を抑えたいと思っています。御社は登記申請、事務所開設、ホームページ作成などを自分達でされたとの事ですが、私にもできますか?」
もちろん出来ます。
ですが、あまりお勧めはしません。
なぜ自分たちでやったかというと、費用を節約したかったのはもちろんですが、まずやってみたかったというのが大きな理由です。
実際には時間も掛かるし、なにより面倒です。
”トラブルも経験値” と開き直れる人以外には、プロに頼むことをお勧めします。
「そうですか」
との相槌の後、また次の質問がきました。
「最初から税理士さんにお願いした方がいいでしょうか?さっきも言いましたが、出来れば費用を抑えたいんです」
当社は現在、税理士さんと契約していません。
開業前に半年程度スクールに通い、簿記2級程度の知識はあるので、クラウド型の会計ソフトを使用して処理をし、申告もしています。
ただそれはまだ私たちの会社が小さく、取引も単純だからできる事なので、段階をみながらいずれお願いしようとは考えています。
「ありがとうございました。考えがまとまった気がします」
そう言って残りのアイスコーヒーを一気に飲み干し、爽やかに去っていきました。
参考になったのならいいのですが。
そんなこともあり、久しぶりに当時を振り返りました。
当初の予定通りに行かず、練り直した資金計画。
諸先輩方に言われ、なんとか笑ってやり過ごした言葉。
大きなものから小さなものまで、本当にたくさんのトライ&エラー。
大変だったけど無駄ではなかった、と言える経験です。
メディアプラットフォーム「note」に、その時の思いを投稿しております。
⇒ 公式noteクリエイターページ
いくつか書いた記事の中でも
・小さな不動産屋の或る日|起業編
・小さな不動産屋の或る日|開業編
は不動産業に限らず、起業・開業を目指す方達にも ”反面教師” として参考になるはずです。
もし興味がありましたら、ぜひ覗いてみてください。