FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

先日、30歳すぎの女性と話していた時のことです。

「今の若い子たちを見てると、すごいなって思うんです」
「私からすれば、あなたも若い子ですけどね」
「いえ、私なんかもう終わってますよ」

自虐なのか、謙遜なのか、はたまた本当に自信がないのか。
判別できず、おちゃらけることにしました。

「あなたが終わってたら、私はどうしたらいいんですか。私、けんか売られてます?」
「違いますよ…○○さんって知ってますか?」
「そんなにお話したことはないですが、主張がはっきりしてる方だなって印象です」
「この前、彼女と話してたら、この会社はステップアップの手段だから、すぐに転職するつもりだって言ったんです」
「まぁ、まだ20歳代だと転職しやすいですしね」
「でもこの会社にいる身として、気分は良くないです」

○○さん、転職予定だって素直に話しちゃったんですね。
胸にしまっておく、という処世術を身につけていい頃かもしれません。

「すごい率直な人なんですね、○○さん。笑」
「若いから言えるんでしょうけど」
「でも給与を上げる手段として、転職は1つの方法だとは思います。考えてはいないんですか?」
「私はもうこの歳なんで、難しいかなって」

もうこの歳なんで、って。
まだまだ未来の方が長いのに、さすがにこの発想はいただけない。
平成1ケタ生まれを揶揄するネットミームを見かけますが、もしそんなものが影響しているのなら、その呪縛を解いてあげたい。

「あなたは自分のことをいっぱしの大人だと思っているみたいですけど、30歳すぎなんていくらでも未来を選べるんですよ」
「そうかもしれませんけど」
「じゃ、もしこれまでの経験とか抜きにして仕事を選べるとしたら、なにやりたいですか?」
「そうですね…」

ずっと伏し目がちで話していた彼女が、初めて顔を上げました。

「昔、お菓子作りが好きだったんです」
「お、素敵じゃないですか」
「パティシエとは言いませんが、お菓子作りに携わってみたかったかも」
「いいですね。今はいろんな方法があるから、無謀な夢でもないですよね」
「有名パティシエを目指すんじゃなければね。笑」

彼女らしい、気の利いた返し。
でも本当に望むのなら、有名パティシエになることも夢物語じゃない。
30歳なんて、そんなにいろいろ弁えて諦めてしまう年齢じゃない。
彼女よりだいぶ大人の私は、そう思いますけどね。