FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

3Dプリンターで一軒家を丸ごと出力する「3Dプリンター住宅」の実用化が現実味を帯び始めてきました。
手掛けたのは兵庫県のスタートアップ企業、セレンディクス株式会社
まず2022年10月に、延べ床面積約10平方メートルの球状住宅「Sphere(スフィア)」を330万円で発売開始。
さらに2023年春までに、49平方メートルのRC造平屋住宅「フジツボモデル」を約500万円での販売を目指すと発表しています。

「Sphere(スフィア)」は10平米を超えないため、現行の建築基準法外の建物と扱われ、水回りはありません。
なので当面は住居ではなく、セカンドハウス、グランピング施設などに利用されると思われます。
一方、一般住居として開発された「フジツボモデル」には、特に2人暮らしとなる60代以上の夫婦から「終の棲家」としての問い合わせが多く寄せられているそうです。
家のリフォームには1000万円以上が必要ですが、これからの生活を考えると多額のローンはできれば借りたくない。
しかし、賃貸住宅は高齢を理由に貸し渋られることも少なくない。
このような状況から、土地さえあれば建てられる「500万円の平屋住宅」が歓迎されたと想像されます。


「住宅ローンの平均完済年齢は73歳」といわれている日本の住宅状況を変えることができるのか。
今後も注目されます。