FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

なんで、そんな簡単なことが思いつかなかったんだろう。
生活しているとたまに思うことではありますが、先日とある計算問題を見て、あらためて気付かされました。

その問題はこうです。
「同じ石鹸がセットで売られています。4個510円のセットと、6個770円のセットを比べると、1個あたりの値段はどちらが安いでしょう。
これを ” 周囲に気付かれないように ” 計算してください」

これが実生活なら「普通、数量が多い方が単価は安いでしょ」と考えてカートに入れるのですが、これは計算問題です。
まず、 ” 周囲に気付かれないように ” という条件ですが、スーパーの売り場で1分も止まっていると売り場を塞いでしまいます。
気付かれない程度の時間と考えると、できれば15秒程度で計算したいところです。
加えて ”計算していると気付かれたくない” のですから、電卓やメモ帳は使えません。
よって、短時間で暗算する、という条件なのだと解釈できます。

単価を求めるのですから、まずは割り算してみます。
・510 ÷ 4 =
・770 ÷ 6 =
私程度の文系脳ですと、各々の単価を計算して比較するだけで45秒掛かりました。
計算途中で「さっきの計算結果、なんだったけ?」と思い出す時間も含めると、1分を超えます。
これがスーパーの売り場だったら、変な人と思われてしまいそうです。

それでは答えです。
この問題の場合、「爆速で」計算する方法は2パターンあります。

①「最小公倍数」を使う
4と6の最小公倍数は12ですので、「12個買うとしたらどちらが安いか」を計算します。
・4個510円 × 3 = 1530円
・6個770円 × 2 = 1540円
これなら私程度の文系脳でも「4個510円のセット」のほうが安いことを、10秒掛からずに計算できました。

②「最大公約数」を使う
4と6の最大公約数は2ですので、「2個買うとしたらどちらが安いか」を計算します。
・4個510円 ÷ 2 = 255円
・6個770円 ÷ 3 = 256.3円
「770円 ÷ 3」の計算に少しとまどり15秒掛かりましたが、まぁ合格ラインでしょう。

「(最初の)割り算がややこしそうなら、より簡易な計算方法を考えてみる」というのが、この計算問題のポイントでした。

言われてみれば簡単なことなのですが、私は「より簡易な計算方法を考えてみる」ことが出来ませんでした。
15秒では計算できない、と途中で気付いたにも関わらず。
「押してダメなら、引いてみろ」とはよく言われることではありますが、押してダメな時にすぐに他のやり方を思いつき実践するのは、実際には難しいことです。
発想の転換とは、言うは易く行うは難しだと、あらためて思ったのでした。

こんなことを年末の、やらなければいけないことが山積みの中で考えています。
一種の現実逃避、と気付いているにも関わらず。