「あ、お久しぶり」

ここでお会いできると思っていなかった方から、声を掛けられました。

「びっくりしたー」
「こっちもですよ、元気でした?」
「なんとかやってます。そちらは?」

最後にお会いしてから、1年以上経ちます。
気のせいか、少し足を引きずっているようにも見えます。

「半年ほど前かな、自転車で転んじゃって」
「え」
「動けないから、すぐ病院に搬送されて」
「大変」
「股関節損傷。大腿骨も折れてた」
「大ケガじゃないですか!」
「で、そのまま緊急手術。痛さで朦朧としながら承諾書にサインして」

足を引きずっていたのは、そのせいのようです。
股関節損傷と大腿骨骨折。
私たちの年代(同年代です)だと予後が心配です。

「お身体、大丈夫なんですか?」
「ボルトやらプレートやらが埋め込まれました」
「大手術だったんですね」
「手術も大変だったけど、その後のリハビリがもっと(大変だった)」
「ですよね」

整形外科に通う人から、リハビリのつらさは良く聞きます。
大変だったことは想像できます。

「入院してた病院から、ちょっとだけ会社が見えてね」
「あ、会社近くの病院だったんですね」
「だからか、なんか焦っちゃって。早く治さなくちゃって」
「社畜の発想ですよ。笑」
「でもそれでリハビリ頑張れたから」
「それならいいんですけど」
「退院後ずっと杖ついてて、自力で歩けるようになったのはつい最近」
「歩けるようになって、本当に良かったですよ」

しばらく近況報告をし合ってから、お互い注意しようね、と言って別れました。

自転車、私もたまに乗るから気を付けないといけません。
彼のように「会社が見えるから」をリハビリのモチベーションにはできなさそうなので。