FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

家の買い時を聞かれることがあります。
私たちは不動産さがしのお手伝いをしていますが、「資産」としての不動産と、「住む」ための不動産は、異なるものだと思っています。
それを踏まえた上で「欲しい物件が、安く売りに出ている時が買い時」とお伝えしています。

相場は変動します。
総じて市場価格が高いときは、売却価格も購入価格も高くなります。
住み替えの場合は、売却価格も考慮しなければいけないため一概には言い切れませんが、購入だけの場合は「安いとき」こそチャンスです。

コロナ禍では、リモートワークのために「もう1部屋」欲しい方が住宅購入を検討されていたケースも多かったのですが、現在はかなり少なくなっている印象です。
特に全国旅行支援が開始されてからは、土日祝日の使い道は「家探し」から「旅行・レジャー」に置き換わったようです。
その結果、現在は住宅の売れ行きが総じて悪くなっています。

そんな「住宅が売れない」今だからこそ、建売住宅の検討をおすすめしたいと思います。
理由は、建売住宅特有の「売り切らなければいけない」事情があるからです。

まずは、建売業者のウラ事情をご説明しましょう。
建売住宅事業は、よほど資金が潤沢でない限り、融資を受けて実施されます。
その事業上の融資期限は、1年間しかありません。
建売住宅事業は、土地を買って建物を建てて売り切る、までを原則1年以内にやる必要があるのです。

建売住宅を売り出せるのは、着工後になります。
できれば竣工するまでの3〜4カ月で売り切りたい、というのが建売業者の思惑です。
しかし竣工までに売れなかった場合、早期に売り切るため値引きが本格化していきます。
事業上の期限内に融資を返済し、次の分譲住宅事業の融資を受けるためです。

建売業者の事情を理解いただくと、「安く」購入するための戦略が見えてきます。
まず、すでに竣工している物件を探します。
竣工年月が過ぎているものは、すでに大幅な値引きがされていたり、事情によってはさらなる値引きも期待できるので狙い目です。
買い手が多かったコロナ禍では、値引きなどできませんでした。
その時と比較すれば、10%近く安く買うことができる今は間違いなく「買い時」と言えます。

石川県では新築注文住宅の人気が高いのですが、現在の資材不足や人件費高騰の影響から、建築費用はさらに上がっていくと思われます。
新築一戸建てを探しているのでしたら、並行して建売住宅も検討されることをおすすめします。
最近の建売住宅はデザイン性も高く、間取りも工夫されています。
もしニーズに合うものが見つかれば、割安に新築物件を手に入れるチャンスです。

ちなみに弊社ホームページ【SALE 売買物件】でも、新築未入居一戸建てを掲載しています。
参考までに、今どきの建売住宅を見るだけでも覗いてみてください。
いわゆる「建売住宅」の印象が変わるかもしれませんよ。