FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
さて今回はあらためて、私たちが目指す、これからの不動産取引についてお話してみたいと思います。

以前BLOGで、不動産取引の仕組みの違いとして
日本ではまず、売り物件を扱っている不動産会社に連絡するが、
アメリカでは売主、買主それぞれが専門のエージェントに依頼する、とお伝えしました。
日本でもすでに転職エージェントは当たり前になりましたが、不動産エージェントはまだ一般的ではありません。
ただこれまでに転職エージェントを利用された方ならご理解いただけると思いますが、
エージェント制度は利便性の高いサービスである、と自信を持って言えます。

もし今後、不動産取引にエージェント制度が当たり前になれば、
日本の不動産業界の悪しき商慣習である「両手仲介」「囲い込み」が難しくなるはずです。
(詳しくはBLOG「正直」不動産とは をご参照ください)
そういう意味でも、これからの不動産取引にもっと浸透すべきサービスだと思っています。

それでは具体的に、不動産エージェントのメリットとデメリットを挙げてみましょう。

不動産エージェントを利用する”メリット”】

①不動産探しにかかる手間を減らせる

自分で不動産探しをする場合、
不動産ポータルサイト(SUUMOなど)で物件情報を集める
      ↓
物件広告を出している不動産会社に問合せする
      ↓
不動産会社と内見する日程を調整する
      ↓
見たい物件が複数あれば、それぞれの不動産会社とのスケジュールを調整して…etc
など、多くのステップを自分たちでやらなければなりません。

不動産エージェントなら、希望や条件をしっかり伝えることで、マッチする物件が紹介されます。
さらに、仕事をしながらでは難しい日中のやりとりなど、売主側との日程調整も頼めます。

②自分とは違う視点を取り入れられる

不動産ポータルサイトだけで検索すると、条件や希望を変えたつもりでいても、結局は限定された範囲内で似たような物件が選択されてしまうなど、どうしても視野が狭くなりがちです。
不動産エージェントであれば、さまざまな中から希望や条件を加味した物件が紹介されますので、思ってもみなかった情報に出会うチャンスがあります。

客観的なアドバイスが受けられる

自分の希望にぴったりの物件がすぐに見つかればいいのですが、予想外に長引いたり、なかなか見つからないと不安になります。
不動産エージェントであれば、そんなときに客観的なアドバイスが受けられます。
絶対条件・優先条件をあらためて整理し直し、優先度の高くない条件をほんの少し見直すだけで、選択肢が大きく広がることは多々あります。
また面談を通して、自身の要望をあらためて「見える化」できますので、より現実に即した購入プランを描きやすくなります。

④条件交渉を任せられる

気に入った物件が決まれば、売主様との細かい条件交渉が始まります。
実際はどうしても、物件を所有している売主様に取引の主導権があり、購入希望者は受身となってしまいがちです。
特に、値下げ交渉などは加減が分からず、自身ではなかなかできないものです。
不動産エージェントが間に入ることで、直接は言いづらい価格交渉や諸条件の調整などもスムーズに行うことができます。

不動産エージェントを利用する”デメリット”】

人が介するサービスなので、どうしても相性が合わない場合がある

話が噛み合わない、希望に沿わない物件を紹介してくるなど、対応に不満を感じることがあるかもしれません。
自分に合わないと感じるエージェントに出会うと、不動産探しが面倒になってしまう可能性も。
これはエージェントが”人”であるがゆえに、避けようのないデメリットです。

もし、相性が合わないと思う理由が”希望や条件と違う物件紹介が続くこと”なら、要望がきちんと伝わっていないせいかもしれません。
「要望は伝わっているはず」と思いこまずに、譲れない条件についてはもう一度はっきり意思表示をしてみてください。
そうすることで紹介の精度は上がっていくはずです。
円滑なコミュニケーションこそが、上手くエージェントを利用するコツです。
それでも相性が合わないと思ったら、会社にその旨を伝えてください。
別の担当者もしくは別のエージェントを紹介してくれるはずです。

不動産エージェントをおすすめする方、しない方

上記のように、不動産エージェントを利用するには、メリット・デメリットがあります。
これらを踏まえて、エージェント利用をおすすめする方とおすすめしない方をまとめてみます。

不動産エージェントの利用をおすすめする方


・不動産購入を検討するのが初めてなので、とりあえず相談をしてみたい方
・不動産ポータルサイト(SUUMOなど)では検索されない物件情報も欲しい方
・購入はまだ先(2~3年後など)の予定だが、予備知識を得たい方
・複数の不動産会社と日程調整するのが煩わしい方
・諸条件や価格の交渉を自分でする自信がない方
・うかつに物件を内見して、その後にしつこい営業をされるのが怖い方
・客観的なアドバイスが欲しい方

不動産エージェントの利用をおすすめしない方

・不動産ポータルサイト(SUUMOなど)で検索する従来のやり方が合っている方
・自分の事は自分で決めたいので他人のアドバイスはいらない方

まとめ

現行の住まい探しは、住宅情報サイトなどで条件を入れて検索し、気になる物件があれば、その情報を掲載している不動産会社に問い合わせるという流れが一般的です。
便利ではありますが、同じ不動産会社や営業担当者が『買い主』と『売り主』双方の代理をすることになるため、「あなた」の利益を優先してはもらえません。

エージェント制度は、”顧客の利益を最大化” するための仕組みです。
実は広告掲載している不動産会社に依頼しなくても、物件購入はできます。
もし「あなた」の味方になってくれる業者がいれば、取引をより有利に進められるかもしれません。
自分の味方になってくれる専任者を、自ら選んで依頼する。
この最初のハードルを上手く越えられれば、多くのメリットを享受できるはずです。

FREEplus.LLCが提唱する
物件を探す前に、あなたの要望を理解して味方になってくれる専門家を探す。みつける。
これからの住まいさがしの「当たり前」になってほしい。

との想いが広がりますように。